点击听解5-拉到最底下点击交卷可以显示全部答案
「伝統と格式」を誇るテニスのウィンブルドン選手権は、服装の決まりが厳しい。選手の服は必ず白でなければならない。クリーム色やオフホワイトではダメだし、服ばかりかバンダナも帽子も、そして靴下も白でなければならない▼
そんなことを思い出させる裁判が、東京地裁に起こされた。虹色のラインがある白い靴下をはいていた大学教授が、同性婚訴訟の傍聴を拒まれた。性的少数者を象徴する色であることに、裁判長がピリピリしたのか。粘着テープで柄を隠せ、と言われたそうだ。教授らは国に賠償を求めている▼
では、とここで首をひねる。赤から紫まで色の違う7種のTシャツを着た人たちが、傍聴席の前列にそろってしまったら、どうする?裁判官が入廷した時、傍聴者が全員、自分と同じ黒い法服をまとっていたら?じつにバカバカしいと思いつつ、妄想はあれこれ広がる。線引きはそう簡単ではあるまい▼
「法廷の秩序」を守るために、裁判長にはさまざまな権限が認められている。では、どんな服装や行為をダメとするのか、どこに線を引くのか。そのつど判断するしかないグレーゾーンはあるだろう▼
だからこそ、個人の自由を制限するなら、丁寧な説明が欠かせない。でも「理由はまったく説明されなかった」と、先の原告は訴えている▼
白もあれば黒もある。グレーもあれば、クリーム色もオフホワイトもある。複雑に混ざりあった世の中に、言葉と論理で向き合う。それが司法の役割のはずである。
背景紹介
もし裁判に出廷することになったら?NGな服装やマナーを弁護士に聞いた
人生、何が起こるかわからない。将来、裁判に出廷する機会があるかもしれない。縁遠いと思っていても、離婚調停などは、十分、有り得ることだ。出廷することになったときのために、服装やマナーを確認しておこう。
「法廷は、民事であれ刑事であれ、人を裁く厳粛な場とされているため、それに反するようなマナーはNGです。例えば次の行動は控えましょう」
1.携帯電話の着信音やアラームを鳴らす
「法廷内は大変静かな場ですので、着信音等が鳴ると非常に目立ちます。あらかじめ鳴らないようにしておくのがマナーです」
2.勝手にしゃべる
「当事者が必要な発言をするのは当然ですが、議論を整理して手続きを進行させるのは裁判所ですので、自分の判断で一方的に発言することは控えましょう。勝手にしゃべったり、当事者でないのに傍聴席から当事者や弁護士に話しかけたりすると、注意され、それでも止めないと退廷を命じられることがあります」
3.写真撮影や録音をする
「先日、裁判の内容を録音しようとした弁護士が、裁判官に止めるよう命じられたのに従わず、最終的に、手錠をかけられ身柄拘束を受けた上、制裁として3万円の支払を命じられたことがニュースとなりました。法廷内の秩序を維持するために、裁判所には強い権限が与えられています」
4.過激な服装で出廷する
「服装は自由ですが、法廷にふさわしい落ち着いたものが望ましいとされています。特別にかしこまった服装である必要はありませんが、人前に出て違和感のない服装がよいでしょう。よほど過激な服装でなければ、服装を注意されることはまれです。なお、法廷内では帽子は脱ぐよう求められます」
5.起立や一礼などをしない
「裁判官が法廷に入ってきた際には、起立しましょう。裁判官は着席の前に当事者と傍聴席へ向かって一礼するので、当事者も一礼します」
ちなみに、公開の法廷ではなく調停室という個室で行われる「調停」のシーンについても基本的なマナーは同様だという。
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