日语能力考 JLPT 2023年7月N1真题在线答题

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JLPT

2023年7月N1



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N

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2024年12月28日 所有题目及解析已更新,请放心食用

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1 / 83

1.思わぬ出来事に、辺りは騒然としていた。

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2.西村さんは、いたずらした子どもを優しく諭した。

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3.社会生活を送るうえで、秩序を守ることは重要だ。

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4.この辺りは犯人が潜伏しているという情報が入った。

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5.アナウンサーの朗らかな声が響いた。

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6.新しい市長は地域文化の振興に力を入れている。

7 / 83

7.今は両親と暮らしているが、卒業して就職したら、家を出て( ☆ )したいと思っている。

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8.この企業は、売り上げの一部を町に寄付することで、町の人々に利益を( ☆ )している。

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9.今日は朝から空が( ☆ )と曇っていて、今にも雨が降り出しそうだ。

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10.この生産管理システムは、維持費の高さが( ☆ )になってなかなか普及しない。

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11.大きな声で歌うと、ストレスの( ☆ )になって気分がすっきりする。

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12.この二つの漢字はよく似ていて( ☆ )ので、読み間違えることがある。

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13.この店は細かいところまで掃除が( ☆ )いて、清潔だ。

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14.この条約が締結されると、農業に影響が出ることが懸念される。

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15.久しぶりに会ったた友人は、何だかやつれているようだった。

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16.彼が奮闘している姿を見て、力を貸そうと思った。

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17.あれは不慮の事故だったとしか言いようがない。

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18.倉庫の品物を根こそぎもっていかれた。

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19.若いこと私は、商品開発の仕事に没頭していた。

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20.兆し

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21.収容

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22.さえる

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23.痛烈

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24.完結

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25.もろい

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26.努力して夢を叶えた弟のことを兄として誇り( ☆ )思う。

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27.失敗は誰でも避けたいのだが、失敗( ☆ )学べないこともある。

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28.合唱コンクールで歌っている子供たちの表情は、( ☆ )そのものだった。

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29.同僚の山下さんは、最初は大人しい人だと思っていたが、一緒に仕事を( ☆ )実はよくしゃべる人だということが分かってきた。

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30.忙しく引っ越しの荷造りが( ☆ )、荷造りを全部やってくれるサービスがあると友人が教えてくれた。

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31.まだ11月の初めなのに、昨日は雪が( ☆ )寒かった。

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32.いつも駅から大学までバスを使っているが、2キロほどなので、歩こうとして( ☆ )

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33.先日の第三回さくら市教育講演会には、沢山の方が( ☆ )

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34.この辺りの町並みは外国のような雰囲気で、ここを訪れるだけ海外を旅行( ☆ )

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35.(図書館で)
娘「図書館っていいね。だって、自分で買わなくてもこんなにたくさんの本が( ☆ )。」
母「そうだね。」

36 / 83

36.スピーチやプレゼンテーションにおいて、ジェスチャーを使いながら話すのは         ★     印象を悪くすることもある。

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37.今や、書類や衣料品だけでなく生鮮食品も、インターネットへの         ★     時代である。

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38.よく似た昆虫の判別は大変難しいという。中には、かなり         ★     場合もあるそうだ。

39 / 83

39.今回の         ★     気持ちの方が大きかった。

40 / 83

40.北山市は         ★     のどかなところだった。

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一生の仕事
自分の作品を読み返さぬ日はないと言っていい。
書斎の手近な場所に全著作を収めた棚があり、読書や執筆に倦んだときには適当に一冊を抜き出して読み始める。退屈して寝てしまうときもあれば、仕事をそっちのけでで読了してしまうこともある。
まさかナルシストではない。復読に耐えるほどたいそうな( 41 )。わが子はよその子よりもかわゆいと思う親の情である。
読みながら勝手に感心したり、あきれ果てたり、( 42 )
気に入らない点があるのなら書き直せば良さそうなものだが。どうしてもできない。単行本を文庫本するときですら。校閲上の明らかな誤りの他にはまず筆を入れるということがない。横着なわけではなく、読めば読むほどその文章を書いていたころの自分を( 43 )のである。いくらか齢を食ったからといって、齢なりに懸命であったおのれの文章を滅ぼすことは忍びないし、その問いに得たものも多いが喪ったものもまた多かろうと思えば勇気も要る。
出来栄えのいかんに関わらず、自分なりに全きをめざしていたのである。そうした過去の自分には敬意を払い続けねばならないし、また同時に現在の自分は、未来の自分に恥らぬ小説を書かねばなるまい。一生の仕事( 44 )そうしたものであろうと思う。
かにかくに、この短い文章もいつか読み返して愕然とするのであろうが。

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(1)

 情報社会、あるいは情報化社会と言ってもいいんですが、そこで懸命に生きていこうとすると、まず出てくる悲鳴があります。つまり、あまりにも多くの情報があって、そのなかのとれが本当なのか、何を選んだらいいのか分からない。今、流行っているものの情報に熱心であればあるほと、世間で流行っていることを知らないと自分が遲れるんじやないか、という焦りみたいなものが人間を突き動かすのが情報化社会の特徵です。

45.筆者の考えに合うのはどれか。

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(2)

以下は、「書くこと」について述べたものである。

「思ったこと」や「考えたこと」という抽象的な存在が文字という具体的な存在に変化した瞬間、その筆者は自分自身の「思ったこと」や「考えたこと」を、直接、自分の目で「見た」ことになる。つまり、客観的に「観察」することになるわけだ。「書くこと」は「読むこと」。自分の文章を読みながら書き進めるのが、「書く」という作業なのである。観察はほとんど必然的に「批判」のこころを呼び起こす。「思ったこと」や「考えたこと」の浅さや甘さを、書いた瞬間に思い知らされるのである。

46.筆者によると、「書くこと」によってどうなるか。

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(3)

昔と比べてモノが売れなくなり、広告の効きも悪くなっていることから、表現の面白さや新規性(注1)ばかりに走ってしまう--要は、本来、最も大切であるはずの消费者心理のツボ(注2)を十分につききれていない、分析しきれていない、いわば表面上の、表現にこだわった広告が増えているように感じます。

消費者心理は「本質」表現は「伝え方」とも言いかえられますが、最も大切な本質を重視せず、表面上の伝え方ばかりに重きが置かれるようになっている状況は、いかがなものでしょうか? 本質なきとこるに良い伝え方など存在するはずがないのです。

(注1)新規性:ここでは、新しく珍しいこと
(注2)ツボ:重要なところ

47.筆者の考えに合うのはとれか。

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(4)

图片[1]-日语能力考 JLPT 2023年7月N1真题在线答题-日本!日本语
(注1)身を開く:ここでは、向き合う
(注2)紡ぎ出す:ここでは、生み出す

48.対話について、筆者はどのように述べているか。

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(1)

「常識を疑ってみる」ということ、実はそれが学問の始まりでもあります。勉強が「強いて勉める(注1)」という受動的な側面をもつものであるならば、学問は「問うて学ぶ」ことであり、きわめて能動的な行為です。自ら主体的な行為として問うことを通して、常識とされてきたものの見方を疑い、それを少しずらすなとして、別の見方を見出そうとしていきます。学問の「正解」はひとつとは限りません。学ぶこととは、単純に知識を増やすということではなく、ましてやテストで覚えたことを吐き出すことでもなく、それを自分のものとして再編成していくことであり、さらに言えば自分のモノサシが変わり、自分自身が変わっていくてことなのです。そして。思いがけたい大発見や、独創的かアイディアが生まれるかもしれません。

「疑う」という言葉は、通常は否定的な意味で使われます。「人を疑う」と言えば、普通はその人を信用しないというのと同義(注2)なわけです。私も、人を疑って生きるよりも、できるだけ人を信じて生きていたいと思っています。しかし、世の中で当たり前とされている事柄を「疑う」ことが必要になる時もあります。「常識だから」の一言で常識に目を閉ざし、それに安易に取り込まれてしまうことなく、そこを少しずらしたところに面白いことを見出していくために。それは、何事も信用しないというような厭世的(注3)な生き方に繁がるのではなく、むしろ創造的で豊かな世界を紡き(注4)出していくための、精極的な営みなのです。

(注1)勉める:努力する
(注2)同義:同じ意味
(注3)厭世的:ここでは、悲観的
(注4)紡ぎ出す:ここでは、作り出す

49.筆者によると、学問とはどのような行為か。
50.学問で「疑う」ことについて、筆者の考えに合うのはどれか。

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(2)

春に美しい花を咲かせるカタクリは、アリに種まきをさせるという驚くべき戰略を持っ

ている。カタクリの種が熟すのは花が咲いてから、およそ2カ月後だ。はじけて地面に落ちた種は、すぐにアリがやってきて巣に運んでいってしまう。薄茶色の種の先に白い部分がある。これが脂肪分に富んだエライオゾームと呼ばれるものだ。アリはこの部分に引かれることがわかっている。エライオゾームをすりつぶして(注1)小さく丸めたティッシュにつけても、アリは奪うように持っていく。エライオゾームはアリにとってそれほど魅力的な物質であるらしい。

運ばれた種はアリの巣に貯蔵されることになるが、アリは2日もすると、せっかく運び込んだ種を巣から運ひ出してしまう。種は巣の中深いところに持ち込まれても発芽(注2)できないから、これはカタクリにとっては好都合だ。どうしてアリはせっかく集めた種を捨ててしまうのだろうか。実は熟して地上に落ちたばかりのカタクリの種についているエライオゾームは、アリの幼虫が共通して持つにおいに近い物質を持っているのだという。アリは種を食物として集めるわけではなく、自分の幼虫と思って巣に持ち帰るらしいというわけだ。ところが種がはじけてから24時間もすると、アリの死んだ幼虫のにおいに変わるのだそうだ。それで今度はアリは種を巣の外に捨てに行くのだというから恐れ入ってしまう。

(注1)すりつぶす:細かく碎く
(注2)発芽する:芽を出す

51.筆者によると、アリはなぜカタクリの種を巣に運ぶのか。
52.筆者によると、アリはなぜ集めた種を捨てるのか。

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(3)

子は親の鏡といわれる。こどもを見れば親がわかるということだが、こどもは親のしぐさ、もの言いをじつによく見ている。三つにもなればいかにも生意気な反論などをするものだが、「そんな言い方をするもんじゃない」といったら負けだ。「あら、あなたの言い方とそっくりよ」と横からチクリと揶揄されるのがオチだ(注1)から。まったくこどもは物真似の名人なのである。アイドル歌手からクマのプーサンのしゃべり方まで、見さかいなく(注2)貪欲に(注3)コピーしてしまう。コピーすることによってこどもたちはすべてを獲得してゆく。こどもたちは個性的であろうなどと少しも考えない。みんなと同じようにできることが嬉しくてたまらないのだ。

 (中略)

だが、こどもの再現のありさまを少し注意ぶかく観察していると、この性能のよい複写機の、ほんとうの性能のよさが見えてくる。おとなたちの考えるコピーとはいささか違うのである。こどもたちは身体的能力、言語的能力が未熟なのでオリジナルなものの完璧なコピーができない。したがってこどもはオリジナルなものを自由に変改する(注4)。切り捨て、誇張する。それはオリジナルなものからの絶妙な逸脱なのである。この模倣行為は、むしろ、ひとりのこどもの生きる全体のなかで、いままったく新しく意味づけられた別のオリジナルなものが生成しているといってもいいものなのだ。

こどもが模倣をしながらも、とりわけ個性的であるのは、このような模倣モデルからの自由な逸脱があるからだ。わたしたちがこどもを見て楽しむのも、その逸脱のほほえましさなのではないか。

(注1)揶揄されるのがオチだ:ここでは、皮肉を言われることになってしまう
(注2)見さかいなく:区别なく
(注3)貪欲に:ここでは、熱心に
(注4)変改する:改変する

53.「そんな言い方をするもんじゃない」といったら負けだとあるが、なぜか。
54.こどもの模倣について、筆者はどのように考えているか。

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(4)

人々の肉体には、実に大きな幅がある。生まれ持った個性があり、成長の段階で著しく変化する。こうした人間が使用するモノをつくる際の方向性には、2つの選択肢がある。1つは、異なる体格や身体能力を持つ多数の人々が、同じモノや環境を平等に使えるようにする方法。もう1つは、それぞれの体格や能力に合わせて、いくつかのサイズや機能を用意する方法である。前者は経済的に有利な試みだが、その効果に限界があるケースが多い。後者は多様なユーザーに対応できるが、開発に時間がかかり、しかもつくられたモノのコストが上昇してしまうという問題性をはらんでいる。

ユニバーサルデザイン(UD) (注)では、使い手のさまざまな負担を抑えつつ、個人に不平等感を抱かせないデザインやモノつくりが求められている。デザインに平等という意識を上手に反映させていくためには、多様な使い手とできるだけ接触し対話を行い、使い手に対する知識と体験を広げることが効果的だ。私たちは平等という感覚をどのような時に感じ、考えるのかという点を、見つめ直したい。

私たちが平等かどうかを意識するのは、確かな不平等の予感や印象を持つ時であることは間違いない。平等がきちんと保証されている場合、その状況は私たちにとって自然なことであり、問題意識が芽生えることはない。しかしデザインやモノづくりに当たっては、問題が発生してから平等について考えるのではかく、モノやサービスに常に必要た普通の意識であるととらえたい。

(注)ニバーサルデザイン:すべての人にとって使いやすいデザイン

55.人間が使用するモノをつくる際の問題点について、筆者が述べていることはどれか。
56.ユニバーサルデザインにおけるデザインやモノづくりについて、筆者が最も言いたいことは何か。

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以下は、筆者がほかの研究員とともに開発したロボットについて書かれた文章である。
通常、ロポットに対するプログミング(注1)は、センサから取得した情報に応じてロボットが何らかの反応をするようなものを作っていく。たとえば「障害物を察知したら避ける」といった具合のものである。しかし,僕はロボピー(注2)がもっと適当に、意味のない動きも含めてさsまざまな行動を取るようにしたのだ。 300以上の動作プログラムをし、動作パターンが次々にどういう順番で発見するかというルールを700以上プログラムした。その結果複雑に、多様に動くロボットが実現された。ここまでやると、自分たちでもプログラムがどう作用するかわからなくなる。何に反応して、どんな行動をするか予測不能になった。
そんなプログラミングをしておいたロボピーを研究室に置いていたら、何が起こったか。
僕らがミーティングをしているとき、突然ロボピーは僕らの音声を認識し、「そうではないよ」と言って手をぶらぶらさせながらどこかへ向かって歩きだしたのだ。それを見て僕らは呆気にとられ(注3)ながらも、ロボピーに意思を感じてしまった。僕らの話を聞いていて、彼は思うところがあり、だからどこかへ行ってしまったのだろう、と。
もちろんそれは、ロボピーの中のあるプログラムが、何かをきっかけに作動しただけのことだ。だがなにか首尾一貫した(注4)ひとつの意思決定機構から生み出された行動であるかのように見えたのだ。
僕はそのとき確信した。「心とは、観察する側の問題である」と。
非常に単純な機械の動きに「心を感じますか」と問えば、感じると言う人は少ない。多少複雑でも、原理を知っていれば「それは心ではない」と言う。しかし、人間は複雑である。いや、虫程度でもいい。動きが相当以上に複雑なものに対しては、相手のことを一から、すべては理解しきれない。自分の頭の中で完全に再現しきれない、解釈しきれない、理解しきれないほど複雑なもの、仕組みがよくわからないくらい入りくんだものが目の前にあると、「こいつは、私の知らないところで勝手に独立して考え、動いているのだろう」という想像が働く。その浮かんできた想像に名前をつけずにはいられなくなる。それを「心」と呼んでいるのだ。
心とは、複雑に動くモノに現実的にあるというより、その動きを経ている響が想像しているものなのだ。そしてその心は、見ている側の自分にもないと都合が悪い。とくに人間同士であればお互いに「心がある」と感じてしまっている。だからひとはみな「自分には心がある」とおもう。しかし心は、実は自分の中にいくら問い合わせ、内地してみてもしょうがない。相手を観察し、想像することでしかわからないものなのだ。

(注1)プログラミング:コンピューター言語でプログラムを作ること
(注2)ロボビ一:筆者たちが開発したロボット
(注3)呆気にとられる:ここでは、驚く
(注4)首尾一貫した:筋道が通った

57.ロボビーが、ほかのロボットと異なる点は何か。
58.どこかへ向かって歩きだしたとあるが、そのとき筆者にはどのように思えたか。
59.「心」について、筆者はどのように考えているか。

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A
私は普段からメモ魔(注1)ですが、人の講演に行くと、必死にメモを取りながら話を聞きます。せっかくその場にいるのだから、最大限吸取して帰ろうと考えます。あるいは友達とくだらない話をしているときでも、「あれ?」と思ったことや、「いい話だ」と思ったことは、何でもその場でメモを取るようにしています。そこで何かを感じたり、新しく知り得たものは、别の機会に自分の役に立つかもしれないからです。

新しい発想や考え方のヒントを得たいといつも問題意識を持っていれば、何気ない人の発言のなかにも発見があるはずです。メモを取らなければ忘れてしまいますので、必然的にメモを取ることになります。手を動かし、記録を取る結果、記憶にも残りやすくなります。こうして意識化·可視化すること(注2)が大切なのです。

B
話を聞いているときに、視線も上けずにただひたすらメモを取っている人がいる。熱心さは伝わるが、質問もされないと興味や関心を持って聞いてもらえているのか不安になる。このような人は、メモを取ることが目的になってしまっているのではないか。多くの情報を正確に書き取ることに集中してしまい、肝心の内容が頭に入っていないのだ。

しかしどんなに正確にメモを取ったとしても、内容が理解できていなければ、あとでメモを生かすこともできない。受け身ではなく、自分に必要な情報は何か、自分だったらどうするかというように自分と関連付けて、主体的に考えながら聞くことが必要だ。メモは、あとで話を整理する際の手がかりになれば十分である。

(注1)メモ魔:何でもメモを取る人
(注2)可視化すること:目に見えるようにすること

60.メモを取ることについて、AとBはどのように述べているか。
61.話の聞き方について、AとBの認識で共通していることは何か。

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企業にとっても、人々にとっても、さきのみえない不安な時代である。そしてそんな不安な時代を生きる子どもたちに、「生きる力」をつけさせたいという「親心」は、わからないではない。また企業の経営者が、少しでも優秀な人材を取り込みたいと考えるのは、必然ではあるだろう。地域の衰退や政治の空洞化(注1)を食い止められる人間が現れてくれれば、わたしたちの不安な気持ちも、いくぶんなりとも(注2)和らぐというものである。

しかし、まがりなりにも(注3)教育学を専門とする者として、ここは言わせてほしい。現代日本社会の問題を、なんでもかんでも教育で解決しようというのはいただけない(注4)。

確かに教育は、人間を育てることを通じて、人々の人生や社会の未来に対して、一定の貢献を為すことができる。しかしわたしに言わせれば、そのような教育の役立ちの度合いは、①決して大きいものではない。教育には不確定性がつきものである。これはもう、教員養成のテキストでも論じられる「教育学の基本のキ」だ。教えたからといって その分大け子どもが育つというわけではないし、教えたつもりがたいのに、子どもの方が腾手に学んでいるということもある。もちろん教師も教育学者も、その確率論的な育ちをどうにかして望ましい方向に向ける努力はするが、なんと言っても育つのは子どもなのだから、「最小限のコストで最大限のメリットを達成しなさい」「必要な人材をきっちりきっかり、耳をそろえて(注5)社会に納品しなさい」などという注文を、そうそう請け負うことはできない。

それにそもそも②教育は、経済のためだけのものでも、共同体の維持のためだけのものでも、家族のためだけのものでもない。市場も、国家も、地域共同体も、そして家族も、もっと役に立つ教育をしろ、意味のある教育をしろと言うけれど、それぞれ注文はバラバラなのである。もちろん教育は、それそれの要求に(確率論的に)少しずつ貢献はする。しかしそれをもっと推し進めて、どれかの目的のためだけに合理化·効率化しようとすれば、教育はずいぶんと歪なものになる。まして、みんながみんな教育からそれぞれの利益を引き出そうと躍起になっても(注6)、そんな過剩な期待に引き裂かれた教育がうまく機能するとは思えない。

(中略)

停滞の続くこの社会で、誰もが不安に押しつぶされ、ちょうどその分だけ教育なるものに過剩な期待や希望を託そうとしている。その結果、教育、なかでも学校教育が、改革に次ぐ改革の嵐に吞まれ(注7)、余裕をなくし、ピンと張りつめ、張り裂けそうになっている。そんな時、教育に多くをもとめすぎるなと警鐘を鳴らすことは、結果的に、この社会と教育を持続させるためにいま一番必要なことなのではないだろうか。

(注1)空洞化:ここでは、実質的機能を失い、形だけが残ること
(注2)いくぶんなりとも:少しでも
(注3)まがりなりにも:不完全であっても
(注4)いただけない:ここでは、受け入れられない
(注5)耳をそろえる:不足なくそろえる
(注6)躍起になる:焦ってむきになる
(注7)吞まれる:ここでは、卷き込まれる

62.①决して大きいものではないと考える理由として、筆者が述べているのはどれか。
63.②教育について、筆者の考えに合うのはどれか。
64.筆者が最も言いたいことは何か。

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图片[2]-日语能力考 JLPT 2023年7月N1真题在线答题-日本!日本语

65.次の4人は今年の4月に、運動教室を受講したいと考えている。この中で、この教室を受講できる人は誰か。
图片[3]-日语能力考 JLPT 2023年7月N1真题在线答题-日本!日本语

66.シャヒンさんは、来週の「ダンスA」を予約したが、空きがあれば来週の「体操」追加予約したいと考えている。どうすればいいか。

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