静かを返せ

  五分ごとにごんごんと飛行機が轟音を鳴り響きながら、私のいる部屋の上空を通り過ぎて行く、静かな空気が破れたとともに忌々しい騒音がやってくる。それはいつだったのだろう、安静の日常が満喫できた日々は。唯一それを避けることができる方法といえば、やはり会社に行くことだけが最善かもしれないという。私の勤めてる会社は、偶然にも飛行機の航路とすれ違うように離れてる場所にある。そこに行けば忌々しい騒音が自然になくなると考えるのが当然のことだと、しかしながら、そこの扉を開けると、現実はいつも残酷で、ままならない。会社にいる同僚たちが、ハイテンションで大音量しながら、音楽が流されてる最中だと言う。本当にあきれた。